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11月の海外旅行

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パリに戻って間もないのにもう次の旅が待っています。
楽しみで楽しみでたまらない、のはいつもの事だけれど
どの国よりも特別な国。

食べ物が美味しくて安い国。
人々が温和でどこよりも治安の良い国。
世界に誇るテクノロジーと経済の国。(二位が三位になったとしても)
ほっといてもアスファルトを突き破って芽を出しちゃうくらい強い緑の国。
あの首都の異常な明るさ。
あの古都の美しさ。
あの島の、あの街の・・・。
観光するにはこんなに面白い国ってないんじゃなかろうか?
そして今年大きな災害にみまわれた国。


ルフトハンザ航空のフランクフルト経由で到着した成田には
小さくて優しそうな人達がいっぱいいた。

「今からバスで帰るから!新百合でおそばでも食べて帰るからご飯はいらない」
ベンチの近くの公衆電話から家に電話しているおじいちゃん。

そば・・そば・・!
蕎麦!!

厚木までのシャトルバスに乗り込み、妹の家を目指す。
ヨーロッパよりも随分生暖かい風が吹いていた。



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by oyabing2002 | 2011-11-30 18:13 | フランスの日々paris
東京ローカル

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でた!
きた!
また!

小沢健二、再びコンサートです!
なんとまさかのユーストリームでの告知。
2012年の3月、4月。
ぎりぎり帰国してます。
ヤター♡

また熾烈なチケット争奪戦が始まりますね・・・。
前回は友人・家族に頼み込み何十口も応募してやっと二枚。
そして奇跡のミクシイでの譲渡成立で、友人3人と出かけました。

二年に一回くらい、こんな感じでじっくり練ったコンサートを
今後もしてくれたらいいなあ。


それにしてもサイトが重いのです。
でも開いたら可愛くてドキドキしちゃうのです。
あまりにも素敵。

ひふみよ

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by oyabing2002 | 2011-11-30 15:01 | 日々
パリ帰還、その後の写真ちらほら

シャモニー時代のお友達が遊びに来てくれたのでオルセー美術館へ。
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5階(だっけ?)にある休憩スペースが好き。
はい、オルセーはこれで終了。

次は窓写真コレクション
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色の少なくなって来たパリの街角
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by oyabing2002 | 2011-11-29 16:01 | フランスの日々paris
10/25 窓

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私の部屋は天窓が一つしかない小部屋。
この窓から見えるものは、時々ものすごくドラマチック。

雷がなったので顔を上げると
風景の中のある部分が、何に反応してか
にわかに白く光っていた。
なんだかすごく非現実的で、合成したような色。

この窓が見せてくれる光景を割と楽しく思っています。



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by oyabing2002 | 2011-11-28 16:24 | フランスの日々paris
迷宮の歩き方

旅行で買って来たものと、銀行の残高を照らし合わせてみると
私は何の為に生きているんだろうなんて愕然としたりする。
買い過ぎなのです。
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スカイプ越しに母の声を聴いていると
今が幸せだって言っても
一人だけ幸せで気楽な気持ちで居る事って何の意味もない、と思う。
だけど今自分だけでいっぱいいっぱいではないからこそ
誰かの為のスペースが心に生まれたりもする。

変な迷宮にいるのは何も今に始まった事じゃない。
人の生きる道においての迷いや悩みと言うのは
実際の迷路とは比べ物にならない程複雑で先が見えない。
モロッコ最大とか世界最大とか言われるマラケシュのスークの迷宮だって
迷わない様に、と思って方向を定めて進めばなんてことなかった。
ここをまっすぐ行けば、本筋から外れる事はない。
だから横道にそれても一旦ここに戻って、また進めばいい。
それは太陽の見える所を歩くには、そう難しい事じゃない。
でも地下道ではこうは行かない。
あっという間に本筋を見誤って、死ぬまで迷い続けたりするのだろう。
そう思うと、パリの地下道の方がよっぽど恐ろしい。
私達が歩いているのはどちらなのだろうか。

太陽がいつも見えている程の単純な道ではないけれど
暗黒の地下道でもない。

だけど一つ自信があるのは
家庭の問題は多々あるにしろ、両親の愛情を疑った事は一度もないと言う事。
その実感があるからこそ、私が歩いているのは地下道ではないとも言える。

30代になってまだこんな抽象的な話しかできないのか、って
10代の私が読んだらがっかりするだろうな。
でも歳を取るにつれ、家族の愛情というものの大きさを
ますます実感するようになったのです。




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by oyabing2002 | 2011-11-27 16:49 | イベリア・モロッコ紀行
10/20 マラケシュトーク

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ヤミナ一家は朝早くにチェックアウトしていた。
今朝は別のドイツ人夫婦と食卓を囲む。
彼らは陽気でとても良くしゃべる。
昨日の観光の報告と、今日これからの予定、
地震の事や「愛」についてなど(笑)色々な話をする。
若く見えたけれど、もう結婚して25年の熟年カップルだった。

彼らは明日から砂漠のツアーに出るそうで
ラクダに乗って、砂漠で寝るのだそう。
彼曰く
「明日は星付きのホテルじゃないけれど、幾千もの星がみえるはず!」
(このフレーズはお気に入りのようで何度も出て来た。)
いいね〜。砂漠ツアー。一人じゃ行けないけれど、行ってみたいなあ。

泊まっていたリヤドの写真。
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今日こそは観光をしよう、と裏道を通ってスークへ行く途中で
西サハラから来たベルベル人の露店を見つけてしまった。
ずっと欲しかったアフガンベルトが!!
(ベルベル人のものだからベルベルベルト?)
他にも色々とテンションの上がるアンティークが並んでいて
すっかり買い物モードに逆戻り。
どうやらモスクまで辿り着けないでマラケシュを発つ事になりそうだ。
手持ちの現金がなかったので、お兄さんに近くのATMまで案内してもらい
ベルト類を購入。
チェックアウトの時間も近付いていたのでそのまま宿に戻る。

空港へはバスで、と思っていたけれど
連日の熱さでどうも身体が重い。荷物も重い。
近くにいたタクシー運転手に声をかけると
他のタクシー運転手もよって来て客の取り合いで喧嘩を始めてしまった。
あー、もうめんどくさい!
もういいよ、といつもの定食やに逃げ込み、サラダを食べる。

店を出る頃には運転手同士のいざこざは収まっていて
最初に声をかけた運転手が待っていた。
空港までは100DH。
これは相場らしく、ガイドブックにも載っていた。
しかし後部座席に座った途端、運転手の取り巻きが窓から
なんやかんや言ってくる。30だの50だのという数字が聞こえる。
何の事?と聞いてもよくわからない。
「お前、英語話せるか?」
と聞かれるので、フランス語よりは英語の方がましだと言うと
それでも何故かフランス語でしゃべり続ける。
ー話せないなら聞くなよ!
とにかくわからない数字を二三人でよってたかって言ってくる。

私 「分からない。なぜ30?」
フランス語でやいやい言われるけれどよくわからない。
取り巻き 「まあいい。とにかく、30な。車出しちゃえ!」
という風にドアを閉められそうになったので
私 「ちょっと待って、100じゃないなら乗らない。」
むっとして車を降りると
運転手 「わかったわかった。100だよ。」
私 「100ね?100しか出さないよ。」
運転手 「わかったよ。」
車は出発したものの、大丈夫かな?と少し不安になる。
このままどこかに連れて行かれたらたまらないな、と思い
とにかく話しかける事にした。

私 「忙しい?」
運転手 「日によって違うよ。」
私 「マラケシュは色んな人が来るでしょう」
運転手 「世界中から来るね。」
私 「マラケシュはいい所だね」
運転手 「そうだろう?」
私 「緑が多いんだね(お世辞)」
運転手 「そう。花はたくさん咲いているし、●●もたくさん。奇麗な所だろう?」
私 「●●って?」
運転手 「あれだよ、あれ、あの木」
私 「ああ、パームツリー。」
運転手 「アトラスへは行ったか?」
私 「行きたかったけれど行ってない。冬には雪が降るんでしょう?すごいね。」
運転手 「次は行くといいよ。」
私 「うん。次は行きたいな。またマラケシュに来たい。」

地元の話になると運転手は嬉しそうに色々と答えてくれた。
バラの垣根の中を通り抜け、空港につく頃には
結構まともなヤツじゃないか、という気持ちになっていた。

荷物を降ろしてもらい、料金と一緒に10DHのチップを渡すと
「ありがとう!」
とびっくりして彼は笑った。
私は絶対に100DHしか払わないと言っていたので。
そうやってさ、だまそうとかむしり取ろうとか思わずに
サービスしたり、情報くれたりすればお客だっていい気持ちでチップくらいくれるんだよ。
そんな想いで渡した。たった10DHだけれど。


帰路はいつでもトラブルの起こるもので
パリ行きの飛行機は予定よりも2時間遅れの出発になった。
ただでさえ深夜到着で、空港からはピックアップタクシーを予約していたのに
タクシー会社に遅延の連絡をすると、その時間には迎えに行けないと言われてしまった。
空港で普通のタクシーを拾ったら50ユーロくらいかかる。
仕方ないか、と思って飛行機に乗りこむ。
隣の席に一人で座っているフランス人の男性が居たので
「この時間ってRER(列車)って終わってますよね?タクシーっているのかな?」
と聞いてみた。
「RERは終わっているはず。」
「タクシーで帰ります?」
「うん、しょうがないから・・・。」
「どこに住んでいるんですか?」
「10区」
「ホント?私も。リピュブリックの近くなんです。」
「僕はリピュブリックのちょっと先。じゃあ、相乗りして帰ろうか。」
「助かる。私、現金40ユーロくらいしか持っていなくて」
「僕も45ユーロしか持っていない。シェアしたら足りると思うよ。」

結局、うちまでは42ユーロだったので、彼に22ユーロ渡してタクシーを降りた。
22ユーロだったら最初に予約していたピックアップタクシーよりも随分安い。

10日前にたった一泊しただけの我が家のドアを開け
どこにしまったか忘れてしまったパジャマを探す。
今からはこの小さな屋根裏部屋が私の生活の場になる。

荷解きは明日にしてとりあえず眠ろう。
たった10日なのに長い旅だったなあ。
ついこの間までシャモニーにいたのに。
新しいリネンからはほのかに葉巻の香りがした。
留守の間に大家さんが替えていてくれたみたい。
私が住む様になれば、この香りもすぐに消えるだろう。



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by oyabing2002 | 2011-11-25 16:33 | イベリア・モロッコ紀行
10/19 toujours


朝っぱらからコーランの声で目が覚める。
3:45・・・・。朝じゃないじゃん。
この旅ではあまりよく眠れていない。

8時半までねばって朝食に降りる。
オレンジジュースとコーヒー、パン、パンケーキ、ケーキ、リンゴ。
量もたっぷりで美味しい。
パン食でもご飯でも、朝はがっつり食べる方です。
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ヤミナがピカチュウのTシャツを着てよって来た。
思い出したドイツ語で挨拶する。
「グーテンモルゲン(オハヨウ)。」
ヤミナ一家とは別にドイツ人の夫婦も宿泊していて
今日の予定や観光スポットについて話す。
マラケシュじゃよくしゃべるな、私。
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朝食を終え、真っ先に向かったのは伝統工芸館。
値札がついているのであまり値引き交渉はできないけれど
正当な価格で売っているし質も良いのでいくつか買い物をする。

そのままスークに出かけると、方々から呼び込みの声がかかる。
ーモモタロ!コンニチハ!アリガト!
 ニホンジンデスカ!サガシモノハナンデスカ!
 アキハバラ!タカダノババ!
 エガオミセテ!ビンボープライス!
 タカダノババ!(どんだけメジャーやねん。高田馬場)

最近はもっぱらヨーロッパばかり旅行しているので他の国は分からないけれど
ここ二、三年どこへ行っても最初にかけられる声は
「ニーハオ」だった。
でもマラケシュじゃまだアジア人=日本人なんだな。

スークは似たような品物が多いし、値段を聞くとぼったくる気満々でイヤになる。
交渉するのも楽しいけれど、毎回だとさすがに面倒くさくなるので
やっぱ買い物は伝統工芸館が良い。
スークの品物はよく見て買わないと、劣化していたり匂いのキツいものも多い。
でもあの迷宮は必見。
一面に積み上げられた商品と狭い路地、すだれの天井から射す光。
素敵なラビリンスです。
あ、写真一枚も撮ってないや・・・。

荷物が重くなって来たので一旦宿に戻り、近くの定食やでランチ。
気がつけばもう三時前。
チキンのプレートを頼んだら、サラダがたくさんついて来た。
これがフレッシュで美味しいのです。
モロッコ料理は意外と日本人に合うという事を知って嬉しい。
思うに、サラダが美味しい店っていい店だ。
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買い物ばかりじゃなくて観光もしなければ、とモスクに向かう途中で
気分が悪くなったので宿に戻る。
そりゃあこの暑さの中、帽子もかぶらずにずっと買い物していたら
疲れるのも当たり前。
しばらく休んで、ネットチェックをして夕ご飯に出かけた。
ネットチェックといえば、旅の途中からネット環境が悪くなってしまい
マラケシュで会う予定だった夫婦とは連絡が取れず結局会えずじまい。
後で聞いた所によると彼らもヒッチハイクで西サハラの方に行っていたと言うので
ネットどころじゃなかっただろう。
でも、一人でも充分楽しかったので問題なし!

身体がまだだるかったのでお昼と同じ定食やに行くと
ヤミナ一家がご飯を食べていた。
呼ばれて合流し、タジンを頼む。
なんだか、想像していたのとは違うけれど、念願のタジンです。
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ヤミナがママに何か言っている。
ママが英語に訳して教えてくれる。
「ママ、言葉は通じなくても気持ちは通じるのね。
 私が笑うと、彼女(私の事)も笑顔になるよ。」
・・・ズキューン。

ヤミナ、可愛すぎる。

マラケシュに来てから特に、いつも幸せだと思いながら過ごしている。
何がある訳でもはないのだけれど小さなビーズのようなもので人生が彩られて行く。
それは、私だけ、今だけ、感じられる誰にも見えない小さなコレクションで
人生の糧になるとか、何かの経験になる、というものではないのだけれど
日々『幸せだなあ』と確信できるという事はなんて気持ちのよい事なんだろう。

思えばこの気持ちの良い状態はシャモニーから続いていて
これって凄い事のような気がする。
この旅でピークを迎え、明日からはどんな日々がやってくるのか分からないけれど
人生って想像を超えてゆくものだなあ。
こんな穏やかな気持ちになれるなんて。
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by oyabing2002 | 2011-11-24 18:28 | イベリア・モロッコ紀行
10/18 マラケシュの夜

今日は買い物をするつもりはないけれど
金額のリサーチの為に軽くスークを覗いてみる。
もう夕方なので迷宮に迷いこまないよう、新スークのあたりだけ軽く散策。
客引きがしつこい以外は問題ない。
途中、
「セックス・・・セックス・・・」
と言いながらついてくる気持ちの悪い男がいたけれど
無視して振り払う。
なんじゃありゃ。

マラケシュの道は色んな匂いがする。
フン、鶏、ラクダ、ロバ、馬・・・
ケモノの香り。
土ぼこりやタールのようなものの漏れている匂い。
空気が奇麗だとは言えない。
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旧市街の中心にあるジャマ・エル・フナ広場でずらーっと並ぶ
オレンジジュースの屋台。
その一つのお兄さんと目が合うと、遠くからでも思いっきり
「おいでおいで」され呼ばれる。
パワフルだ。
ちょうど喉も乾いていたので生搾りのオレンジジュースを一杯。
美味しい!
屋台は不衛生なのでお腹を壊す事があると聞いていたけれど
とりあえず問題はないみたい。
「この屋台は●●番だからね!忘れないで。また来てね。」
同じような屋台が並んでいるのでそれぞれの屋台には番号がついているのだ。
そのままふらふらと歩いていると、地元の人らしきおじさんで賑わっている屋台があったので座ってみた。
出て来たのはエスカルゴのスープ。
初めてのエスカルゴ。
フランス料理とかのエスカルゴって、もっとカタツムリ感が少ないけれど
これはモロでした。味も香辛料の辛みが強くて私にはキツイ。
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小僧がちょこまかとテーブルを拭いてくれるのだけれど
「おかわりは?もう一杯?もう一杯?」
としつこい。
いらない、というと次はチップをねだられた。
ほんの小銭(多分5円くらい)を渡して席を立つ。
モロッコのような国で、ねだられるチップを頑に出さないという事は
ある意味で旅を後味の悪いものにするような気がする。
5円、10円の為に必死にサービスしてくる、またはおつりをちょろまかす。
それに目をつぶらなければやっていられないというか
それに目をつぶればそんなにイヤな事も起こらないと言うか。
まだお腹が空いていたので近くの屋台に座り直し
ソーセージのようなものを頼んだ。
ピタパンのようなパンとトマトのソースが付いている。
味は悪くない。
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夜闇がだんだん広がって広場が賑わい出した。
私は見なかったけれど、蛇使いなんかもいるらしい。
楽器の演奏、大道芸、いろんな人達がいろんな事をして
たくさんの人の輪ができている。
初日だし、あまり遅くならないうちに帰ろう。

歩いて10分程の宿に戻り、甘くて濃いミントティーを貰う。
ロビー(?)で座っているとドイツ人の家族がチェックインしてきた。
小さな女の子がピョンピョン跳ねながら私の所にやってきて
じっと顔を覗き込む。
なにかを言いながら笑いかけ、手に触れる。
頬に触れる。
「ヤミナ、ヤミナ。」
どうやらヤミナとういのがその女の子の名前らしい。
お母さんにたしなめられてもあまり効果はないみたい。
ピョンピョン跳ねながら裸足で走り回っている。
お母さんとお父さん、それに小学生のお兄さん達は英語を話すけれど
まだ小さいヤミナはドイツ語しか分からない。
ヤミナ一家は夕食を取りに出かけ
私は部屋に戻り早々にベッドに入った。
うとうとしていると遠くで犬の遠吠えがいくつも重なって聞こえた。
随分たくさん鳴いている。
あ、違う。コレ、コーランの放送か。
スピーカーからは夜中にも何度もコーランが街中に鳴り響いていた。



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by oyabing2002 | 2011-11-23 18:05 | イベリア・モロッコ紀行
10/18 新大陸

マドリッドから飛行機でモロッコのマラケシュへ向かう。
初めてのアフリカ大陸。
胸が躍るのと同時に、緊張している。
女性が一人で行く場所ではないと聞いていたので
治安に対する不安が大きい。
空から見たスペインの大地は相変わらず乾いていた。

海の向こうに新しい大陸が見えて来た。
生まれて初めて目にするアフリカの大地では、畑が区画ごとに整理され
大規模農業が展開されているようだった。
これほどの規模であるという事はきっと相当機械化もされているんだろう。

さらに進むと、眼下には一面に砂漠が広がっていた。
スペインを乾いているとは言ったけれど、本当の砂漠はこうなんだな。
滑らかな砂の世界。砂丘の造る影だけが風景に変化を生む。
違う星に来たみたい。

空港から市内へのバスを待っている間、タクシーの客引きがしつこい。
バスで良いと言っているのに
「三人まとめて乗ればバスと同じ料金だよ、ほらあの二人と乗れば良いじゃないか」
と相乗りのコーディネートまでしてくれる。
でも周りに誰も乗りたいという人がいなかったので
結局はバスで市内へ向かった。
モロッコではヘルメットをかぶらなくていいのだろうか。
ノーヘルの市民が次々とバイクで通り過ぎて行く。
道ばたにはラクダ。赤茶けた風景。
道は不思議とたくさんの花で溢れている。
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降り場が分からずにいると後ろに座っていたアラブ系の男性が声をかけて来た。
「どこに行きたいの?」
ーあやしい。
モロッコでは道を聞くとガイド料を請求されると聞いていたので身構える。
結局、彼はフランス人(アラブ系も多いのです)で、マラケシュに詳しく
親切に道を教えてくれただけだった。
なんだ、大丈夫じゃん!
バスを降り市街に入る古い門をくぐる。
人が次々に声をかけてくるのを無視して歩く。
目の前を歩いているのは2羽の七面鳥を担いだ男性。
荷台をひっぱるロバ。
イスラムの服を着たおじさん。
異国だ・・・。

王宮の前で警備員に道を尋ねるも、よくわからず
立ち止まっていた白人の老夫婦に
「ここはどこ?」と聞いてみると
「あなたフランス語話せる?そのこお店の人が親切だから彼に聞いたらいいわよ!」
との返事。
クッションカバーを作っているその小さなお店で
簡単な地図を書いて貰い、宿を目指す。
小さな路地を曲がる。恐いよー。
ここで強盗にあったらどうしようもないな。

なんとか宿にたどり着き、どう見ても心は「お姉さん」のお兄さんに迎えてもらう。
宿の事は勿論、地図をくれてマラケシュのオススメスポットまで教えてくれる。
「スークの中ではスリに注意しなきゃいけない(わよ)。
 この辺りの道は一見恐そうだけど大丈夫(よ)。
 声をかけられても絶対に返事しちゃダメ(よ)。
 道はちゃんとした店舗の人か、おまわりさんに聞きなさい。
 あの建物を目印にしたら良い(わよ)。
 この建築物が素晴らしい(わよ)。
 えっと、他にはなんだっけ、なんだっけ〜。」
とめちゃくちゃ親切なお兄さん。

部屋に荷物を降ろしテラスで一休み。
考えてみたら、マラケシュに着いてから話した人ってみんな親切だ。
この明るさ。
このエネルギー。
なんだかすごく気持ちが良い。
着いたばかりなのに、帰りたくない!と思っている自分がいる。
我慢できないので早速、街に出てみよう。
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0の中に・がついているかわいいレシート。

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by oyabing2002 | 2011-11-22 21:20 | イベリア・モロッコ紀行
10/17 天才と天才

とても寒い日だったのにいつも通り半袖のワンピースで出かけてしまった。
レアルマドリッドのホームスタジアム、サンチャゴ・ベルナベウ。
レアルを好きだと思ったこともないけれど、何と言ってもジダンのいた
(そして今もスポーツディレクターという立場で関わっている)
クラブなので、カンプ・ノウよりも親近感がある。
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入場料はカンプ・ノウよりも安い16ユーロ。
寒さのせいか、ホットパンツのピチピチギャルズもいない。
派手な演出はなく、淡々とスタジアムを巡り、時々写真を撮る。
グリーンキーパーが芝の手入れをしていたり
清掃係が観客席のゴミを集めたりしていた。
当然のことながら凄い量!
そりゃあ8万人も収容するんだからゴミの量もすごいか。
私の地元の町なんて4つ分くらいはいっちゃうんだもんね。
ピッチわきに降りた時
多分アウェイチームの方だとは思うけれどベンチにも座ってみた。
にやける。
プレスルームの壇上にも座ってみた。
にやける。
・・・・気持ち悪い。私。

ベルナベルで良いなと思ったのは、メトロの出口からすぐにスタジアムがある所。
カンプ・ノウはどの駅からも少し歩かなくてはいけなかった。

昼間は街をぶらぶらし、夜、ソフィア王妃芸術センターに出かける。
19時からは入場料が無料なのだ。
タダで『ゲルニカ』を観ようってハラです。

今日は疲れたのでゲルニカだけ観れればいいやと思っていたけれど
意外と見応えがある美術館で、あまり好きではないダリなんかも
思いのほか面白く、マンレイやコルビュジェ、ミロの作品も多くて
なんやかんやで長居してしまった。
そして圧巻なのはやはり、ゲルニカ。
スペイン内戦のゲルニカ空爆をモチーフに描かれたこの絵は
世界でも最も有名な一枚ではないだろうか。
モノクロームのペンキで描かれたこの絵画には厚みというものがあまりなく
遠くから観ると「プリント?」と思ってしまう。
それほどに私達はこの絵を見慣れている。
それはある意味、どこにいても見たい物の情報を得られる現代の弊害かもしれない。
教科書に載っている、テレビで見る事ができる、ネット検索出来る、
またはこんな感じでブログに書いてある。
しかしどんなに細かく再現されても、画家が一筆に入魂したものを感じ取れるのは
実際に作品を目にした時だけではないだろうか。
とりわけ色というものは環境によって再現が非常に難しく
私が今一番観たいと思っている、アムステルダムにあるゴッホの麦畑の絵だって
プリントの色に依って印象や意味が全然違ってくる。
私はそれを確かめに行きたい。

周囲には各部位の習作が多く展示され、スペイン内戦に関するビデオ上映が行われていた。
子供の頃に読んだ『世界の偉人』シリーズの本で
このゲルニカを見た子供が恐がって泣いた、という話がピカソの伝記にあったのを覚えている。
メッセージ性の強い絵であることに間違いはないのだけれど
恐がって泣くような見方は私にはできなかった。
それよりも、ただ、まず傑作だと思ってしまった。

子供のような絵を描くことを目指してこの天才はおびただしい数の作品を残した。
子供のような絵を描く程、難しいことはない。
私はそんな絵を描こうと精進する画家なんかではなくて一鑑賞者にすぎないけれど
子供のような目で物事を見られたら良いなと思うことはある。
この絵もそういう風に観れたらな、と思ったけれど
きっと頭が先に反応して「ゲルニカ」「傑作」という圧倒的な潜在意識に負けていて
そして細部を観れば観る程「こんな風に描けるのか」という驚きに打ちのめされる。
ピカソがゲルニカに込めた想いよりも先に、ゲルニカの芸術性に感嘆してしまう。
心を打たれる事には変わりはないけれど
それでいいのだろうか?

この美術館でもゲルニカに辿り着くまでに色々な作品を観て来て
近くにあったコルビュジェの絵とピカソの絵が並んでいるところでも思った事は
ピカソの天才性は群を抜いている。
画家としては凡庸と言われたコルビュジェの隣だからかもしれないけれど
上手、下手の解りやすい絵ではないこういう絵でも、これほどにはっきりと解る。
自分の絵をもっと評価してくれるよう願っていたコルビュジェが、
今、自分の絵がピカソの隣に並んでいるのを見たらどう思うだろう。
きっと、「やめてくれ」って言うんじゃないかな。
そんなことないかな。


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by oyabing2002 | 2011-11-06 19:23 | イベリア・モロッコ紀行



思う事、好きなもの、旅の記録。
by oyabing2002
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生活を味わいながら
旅をするのが好きです。

2012年4月に
フランスワーホリから戻りました。

趣味はサッカー観戦
アーセナルサポです。
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